PC・PDF活用

PDFのページを回転して保存する方法|Mac・Windowsで無料・オフライン

PDFを開くと一部のページだけ横向き・上下逆で、保存しても元に戻る。 この場合は、閲覧画面の回転ではなく「PDFページ自体の回転」を保存する必要があります。

Macなら標準の「プレビュー」、Windows 10/11なら無料デスクトップソフト「PDF24 Creator」が選択肢です。どちらも編集するPDFをオンラインサービスへアップロードせずに作業できます。ただし、元ファイルがiCloud Drive・OneDriveなどの同期フォルダーに置かれていれば、ファイルのクラウド同期は別途発生し得ます。

この記事は2026年10月15日にApple、PDF24、Adobeの公式情報を確認して作成しました。Mac/Windows実機での保存・印刷結果、処理速度、署名や注釈の保持は検証していません。操作画面はバージョンにより変わります。

まず確認:向きを直したいのは「PDFそのもの」?

状態 必要な操作 保存後の結果
3ページ目だけ横向きで、他の人が開いても横向き 3ページ目のPDFページを90°回転して保存 保存できていれば他の対応PDFビューアーでも向きが変わる
画面で一時的に読みやすくしたいだけ PDFビューアーの「表示を回転」 ファイル内のページ方向は変わらないことがある
スキャン画像の文章が2〜5°だけ傾いている 傾き補正(Deskew) 90°回転とは別の編集。文字の切れ・画質に注意
ページの順番が前後している ページ並べ替え 横向きは直らない
紙に印刷すると裏面だけ上下逆になる 両面印刷のとじ方向を変更 PDFファイルを回転しなくてよい場合がある

Adobeは、Acrobatの**「表示」→「表示を回転」**は画面だけの一時変更で、元PDFの方向は保存されないと明記しています。PDF自体を直したい場合は、対応するページ編集機能を使う必要があります。

操作前に必ず原本を残す

  1. Finderまたはエクスプローラーで元PDFの複製を作ります。例:提出資料.pdf を残して 提出資料_回転作業用.pdf を編集します。
  2. どのページが何度ずれているかをメモします。例:2ページ目は右90°、5ページ目は180°。
  3. パスワード保護・電子署名・入力フォーム・重要な注釈がある書類は、変更が許可されているか確認してください。元PDFを勝手に編集しないでください。

単にPDFの表示方向を変えることと、署名済み文書のページ構造を編集することは同じではありません。電子署名や正式な配布用書類は、発行元の許可と保存後の検証を優先します。

Mac:プレビューでPDFページを回転する

Apple公式は、プレビューで単独ページと複数ページの回転を案内しています。

  1. Finderで作った作業用コピーをMacの「プレビュー」で開きます。
  2. 1ページだけ直すときは、そのページを表示し、ツールバーの**「反時計回りに回転」**を選びます。90°ずつ向きが変わるので、正しい方向になるまで確認してください。
  3. 時計回りに回転したい場合は、Appleの案内ではOptionキーを押しながら時計回りの回転操作を行います。使用中の画面でボタンと向きを確認してください。
  4. 複数のページを直すときは、**「表示」→「サムネール」または「コンタクトシート」**で一覧にし、回転したいページを選んでから回転ツールを使います。全部直したい場合でも、最初から一括で操作せず選択範囲を確認しましょう。
  5. 作業用PDFを保存し、一度閉じて開き直す。別のPDFビューアーでも、直したページと直していないページが意図した向きか確認してください。

原本を守る注意: Macのプレビューでは編集結果が自動保存される場合があります。「最後に別名保存すれば原本は残る」と思い込まず、編集前に必ず別ファイルを用意してください。

公式:Apple:Macの「プレビュー」でPDFを切り取る/回転する

Macで1ページだけ回転したつもりが、他のページも回った場合

サムネールで複数ページが選択されたままになっていないか確認します。意図と違う場合は編集を戻し、原本のコピーからやり直す方が安全です。

90°回転後に用紙サイズがA4縦になるとは限りません。ページを回しても、実際のPDFページ寸法や余白・印刷倍率が目的に合っているかは別途確認が必要です。

Windows:PDF24 Creatorでページを回転して保存する

Windowsでは、PDF24 Creatorのデスクトップ版にPDFページを回転・削除・並べ替え・移動する機能があります。公式は、Windows用ソフトがローカルで動作し、オンラインのPDF24 Toolsとは異なると説明しています。

  1. PDF24 Creatorを公式から入手します。会社・学校のPCでは管理者の許可が必要な場合があります。
  2. デスクトップ版を起動し、作業用のPDFをページ編集できる画面で開きます。
  3. ページ一覧で、向きを直したいページを選択します。選択していないページまで回転しないよう確認してください。
  4. ページを回転する操作で90°ずつ向きを変えます。ボタン名や右クリックメニューの配置はバージョンによって異なるため、実際の画面で確認します。
  5. 保存ボタンを使い、元PDFと異なる名前で保存します。
  6. 保存済みPDFを閉じて開き直し、対象ページが直っているかとページ数が変わっていないかを確認します。

PDF24の公式ヘルプには、編集画面で回転しても保存後に戻る場合、通常の保存操作と「自動回転」の設定を確認する旨の案内があります。このヘルプの質問は古いバージョンの事例なので、現行版でも同じUI名とは断定せず、保存画面に自動回転の選択肢があれば意図しない再回転を避ける設定を確認してください。

公式資料:

オンライン版PDF24とCreatorの違い

PDF24 Creator(インストール型)はWindowsでローカル編集します。一方、ブラウザーで使うPDF24のオンラインPDF回転は、公式の説明によればPDFをサーバーへアップロードして処理する方式です。

機密資料・個人情報・社内書類は、無料であってもアップロードが許可されているか先に確認してください。オフライン作業が必要なら、アプリの名称だけでなく実際の処理先を確認しましょう。

回転したのに保存できない場合のチェック

画面では直ったが、もう一度開くと横向きに戻る

まず表示だけを回転していないか確認します。Adobe公式では表示の回転は保存されず、ページ整理の回転なら保存対象です。編集後にPDFを閉じて、別のアプリで開き直して確認してください。

Macならプレビューで選択ページそのものの回転操作を行ったか、WindowsならPDF24 Creatorでページ編集と保存を行ったか確認します。

一部だけ直したいのに、全ページが回転する

サムネールの選択範囲を確認してください。たとえば6ページ中の2・4ページだけを直したいなら、その2ページだけを選んだか確認してから回転します。保存後、1・3・5・6ページが変わっていないかも確認しましょう。

横向きPDFを縦の紙へ印刷できない

PDFページの向き・ページサイズ・プリンター用紙の向きは別の設定です。PDFを回転しただけで、A4縦用紙への原寸印刷や余白なし印刷が保証されるわけではありません。印刷プレビューで用紙・方向・倍率を確認しましょう。

スキャンしたPDFが少しだけ斜めに傾いている

90°単位でページを回すと、数度の傾きは直せません。スキャンした画像のわずかな傾き・余白には無料のスキャンPDF補正ツールが適する場合があります。ただし、このツールの出力は画像化PDFで、元のOCR文字検索やPDF内リンクなどは維持されません。単純な90°回転なら、まずプレビューやPDF24などPDFページ編集を試してください。

並べ替え・削除・回転・傾き補正の違い

操作 例 関連する手順
回転 2ページ目を90°右へ向ける この記事
並べ替え 3ページ目を1ページ目へ移す PDFページ順の入れ替え
削除 途中の白紙ページを取り除く PDF不要ページ削除
スキャン傾き補正 文字の行の2°程度の傾きを直す PDFの傾き補正・余白カット

PDFの「回転」だけで、ページの中身の文字、しおり、リンク、電子署名、注釈を確実に保持できるとは限りません。正式書類では保存後に原本と比較し、署名の検証が必要なら作成者・提出先へ確認してください。

よくある質問

PDFを回転すると画質が落ちますか?

ページ編集では、PDFの回転情報を変更する方法がありますが、アプリやPDFの状態によって再保存時の変換は異なります。すべてのPDFで画質・注釈・署名が完全に変わらないとは保証できません。特に画像化した場合は文字検索や画質も変わるため、保存前後を比較してください。

Windows標準のPDFビューアーだけで向きを保存できますか?

アプリによっては閲覧画面を回転できますが、表示回転とPDFページの恒久的な編集は別です。本記事はオフライン編集機能が公式に確認できるPDF24 Creatorを選択しています。PDFを印刷し直して新規PDFを作る方法は、リンク・注釈・フォームなどが変わる可能性があるため、原本と同等とは扱いません。

パスワード付きPDFを回転して保存できますか?

暗号化や編集禁止の設定によっては保存できません。権限のない保護解除や第三者の秘密情報のアップロードはしないでください。作成者・管理者から編集可能な原本を受け取るのが確実です。

既存の「やめブロ スキャンPDF補正」で90°回転できますか?

スキャンPDF補正ツールには90°回転の機能があります。ただし対象はスキャン画像を補正して画像化PDFを保存する用途で、ページの構造・OCR・注釈やリンクを保持するPDFページ編集とは異なります。既存文字情報を残したいPDFには安易に使用しないでください。

まとめ

Macのプレビューならサムネールで対象ページを選んで回転。WindowsのPDF24 Creatorならページ編集画面で向きを直して保存。 どちらも保存後のPDFを一度閉じて開き直し、指定したページだけが直ったかを確認することが重要です。

「見た目だけ回った」のか「PDFページ自体を保存した」のかを区別し、原本を残した状態で作業してください。実機・印刷結果の独立検証は未実施です。検索需要、流入効果、収益効果は実測していません。

参考資料(2026年10月15日確認)